みなさんは、「運送業」という言葉を聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
おそらく「きつい、しんどい、重労働…」そんなマイナスなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
しかし「運送業=ブラック」というのは、もはや幻想です。
確かに一部の小規模の運送業者が、長時間労働などの問題で取り沙汰され、そのおかげで業界全体がブラックという嘘になり、吹聴されてしまっているのは事実です。
大手運送業者などでは、サービス残業問題なども今はかなり改善されていると言われており、働き手に対して安心して働ける環境を作ろうとういう流れになってきています。
つまり、運送業界は慢性的な人手(ドライバー)不足が続いており、それと逆行するように、今後増え続ける『物量』にどう対応していくのかということが、非常に大きな課題となっているのです。
特にインターネットを利用した小売業、いわゆるネット通販は、拡大の一途を辿っており、ECの巨人アマゾン、楽天、ヤフーを始め、ユニクロや大手スーパー、地方の小規模のお店なども、今後ますますECビジネスに参入してくるでしょう。
そういったECビジネスの物流の足元を支えるのが、軽貨物ドライバー。
今回は、個人事業主の軽貨物ドライバーとして独立という視点で、その秘めたる可能性について考えていきたいと思います。
軽貨物運送事業の現状
72兆円市場の爆走
拡大し続けるECビジネス
2017年の日本におけるECビジネスの市場規模は26兆円と言われています。
一説によると、これが2023年には72兆円市場に拡大すると予測されているとのこと・・・。
これは、めちゃくちゃすごい数字ですよね?
あと5年足らずで約3倍に膨れ上がる…これは単純に物量も3倍になるということ。
これまでのECの巨人アマゾンや、楽天、ヤフーなどのECモールも堅調に拡大しており、今後はさらに実店舗を中心にしてきた大手のスーパー、専門店もECを強化していくでしょう。
これからの日本のもう一つの大きな課題、高齢化にも、ますます拍車がかかり買い物難民への救援策としてもECビジネスの需要が拡大していくのも明らかです。
このような流れからすると、72兆円も頷ける数字ですね。
軽配送業界に異変!?
昨年にはクロネコヤマトが運送費の値上げを発表しました。
これを機に、軽配送業界に溜まっていたウミが一気に噴出。
ハードな長時間労働に加え、サービス残業問題など、それまで我慢して働いてたドライーバーも悲鳴を上げました。
いま、軽配送業界に異変が起ころうとしています。
2018年春には、『引っ越し難民』という言葉も日本にあふれました。
新社会人や新入学を迎える大勢の人が移動する4月、その受け手となる引っ越し業者の働き手が不足。
結果、引っ越そうにも引っ越せない人が続出しました。
他にも、昨年の暮れにはクロネコヤマトが働き手確保のために時給2,000円にするというニュースも話題になりました。
あらためて軽配送業界における人手不足の問題を露呈しました。
軽トラ起業家の誕生
物流は国を支えるとても重要な仕事です。
今後73兆円市場に拡大すると言われるECビジネス業界。
しかし、それもこれも物を運ぶドライバーが確保できているというのが大前提になっています。
さらに運送業者が担うのはネット通販だけではありません。
もっと大きな資材や物資の流通を支えるのもドライバーなんです。
これが成り立たなくなればどうなるか…?
そう、物流業界の抱える問題は、我が国にとっても非常に大きな問題なのです。
軽トラ起業家の誕生
運送業界がブラックであると思われる方も多いでしょう。
実際、配送業者さんがすごく過酷な時代もありました。
定時で上がれることなど夢のまた夢。
しかも肉体労働、業者によっては重量制限がなく、重い物を運んで腰を痛めたりする。
それなのに傷害保険が下りない業者もあるそうです。
こんな状態だから、1週間もしない内に辞めていく人が後を絶たず、人が辞めていけば、それだけ残った人にしわ寄せが。
さらに働かされサービス残業も当たり前になってくる。
そうやって負の連鎖が止まらなくなり、ついにはお手上げ状態に陥るのでしょう。
そこで、「このままではマズイ!」と運送業界が手を打ったのが、軽トラ起業家が生まれやすい風潮を作ろうということ。
運送業界の労働市場の門戸を広げるべく、低予算で始められて、安定的な収入と自由を保障する切り口で、個人軽配送ドライバーを募集する起業が急増しているのです。
運送=ブラックという幻想
そもそもブラックと呼ばれるということは、それだけその業界が忙しく、チャンスを求めて同業者が乱立している証明でもあります。
そして新規参入した小さな会社が、問題を起こしてブラック認定されてしまうという実情があるんですね。
なぜなら小さな会社は資金が少なければ、人手も不足しているからです。
しかし、これが大手の業者なら、運営体力があり人材も豊富なので無理なく回せることが可能で、さらに保証もしっかりとしています。
つまり、会社も母体の大きい組織であれば、働き手に対して払うお金はしっかりとあり、社会保障も完備され、安心して働ける環境が整っているということです。
従って、ブラックと呼ばれるのは、旧態依然とした小さな会社が起こしてしまっている問題ということです。
もはや、そのようなやり方では、運送業として継続していくことは不可能ですよね。
もちろん、決して楽な仕事ではありませんが、今やクライアントの方から「どうか荷物を運んで下さい」と頭を下げてくるくらい忙しい業界が今の運送業界です。
はっきり言って、仕事は嫌というほどあると思います。
運送業界こそが、今の日本で起業して成功する確率が最も高い業界と言えるかも知れませんね。
軽貨物ドライバーで独立しよう!
軽貨物運送事業で独立するなら今!
2020年Xデーに備えよう。
最近は東京オリンピック効果で景気が良さそうに見えます。
建設ラッシュ、不動産の値上がり、株価上昇。
年間数千万人の外国人観光客が押し寄せどんどんお金を落としていってくれている。
しかし、このような見かけの華やかさの裏では急速な地盤沈下も進行中です。
地方は過疎化し、外国人労働者があふれるようになってきており、我が国を支えてきた第一産業でさえ、跡継ぎ問題が深刻化し、最近では当たり前のに肌の色が違う外国人労働者が従事している。
年金だって怪しいですよね。
政府は必死になって安全なものだとアピールしていますが、実態はかなり深刻なのではないかと予測しています。
間違いなく、年金支給額だけで老後の生活をしていくのは難しいと想像できますよね。
ある著名な経済学者も、一見好景気に見える今の世の中も2020年までが限界だと言っています。
東京オリンピックが終われば、一気に世界中からのマネーの流れが逆流しはじめる。
リオ五輪やアテネ五輪と似たような悲劇が起きる可能性が高いですよね。
起業サバイバルの時代到来
一部の大手企業は違うのかも知れませんが、中小企業で会社員でいることのメリットは、今の時代100%ないと断言します。
逆に会社員でいることはリスク以外のなにものでもないと思います。
正社員であることの特権は、安定的に仕事があり、社会保障も充実しているということでしょうが、そもそもの社会保障が怪しくなってきていますし、定年まで安月給で働かされ、定年後は年金もアテにならない。
年金支給の開始年齢自体がどんどん遅れてきており、現在は65歳だが、そのうち間違いなく68歳になるでしょう。
60歳で定年して8年間をどうやって暮らせというのでしょうか。
結論をいうと、70歳まで現役で稼ぐということしか、この不確実な日本で生き抜いていく方法はないのではないかと思います。
多くのサラリーマンもボクと同じく、その危機感は感じているとは思うのですが、どこかその問題に直視しようとしていないのではないかなと思います。
その答えが軽トラ起業になるのかというのは、少し強引かもしれませんが、今の日本でかなり確実性の高い起業法とは言えますね。
軽貨物運送事業で独立することのメリット
1.低予算で事業を始められる。
軽貨物運送事業は、軽自動車版トラック(ワンボックスカー)で荷物を配送することが主な業務内容です。
当然、配送用の軽自動車は必要になってきますが、中古であれば20~30万で調達することも可能。
また独立支援として開業当初は無償で車両貸し出しをしてくれる、仲介業者などもあります。
あとは、軽貨物配送の営業許可証である黒ナンバーを取得するのに数千円必要なだけで、開業届を出したらすぐに始められるのが良いですよね。
2.学歴やキャリアが必要ない。
必要な資格は普通運転免許だけです。
学歴、キャリア、専門知識、スキルなど一切不要。
シニアの方や女性でも誰もが参入できる業界です。
もちろんそうは言っても、基礎的な配送のノウハウなどは必要になってきますが、それは実際にやりながら覚えていっても十分だと思います。
3.好きな時間に自由に働ける。
当然、個人で独立する訳なので、すべて自己責任で働く時間も決められます。
運送業界は今や、お客の方から頭を下げてくる時代です。
なので、ある程度のワガママも聞いてもらえますし、条件交渉も有利に進められると思います。
あとは、サラリーマン時代と違って、働けば働くほど自分に返ってくるものが大きくなるというのが、一番のやりがいに繋がりますよね。
まずはチャレンジしてみよう!
ここまでの話だけを聞くと、「そんな上手い話があるわけない…」と思われるでしょう。
リスクと言えば、仕事の詰め込み過ぎによる過労や、睡眠不足などによる事故などが考えられますが、そこも個人時業主として独立する訳ですから、自分の体調管理ももちろんのこと、無理のない様にセルフコントロールするのも大事な仕事になります。
でもそれも、サラリーマン時代は、自分の意思とは裏腹に会社の意向などで、無理をしていたことを思うと遥かに良いですよね。
どうしようかと悩んでいる間にも、他のライバルたちがどんどん参入してきているので、ここは間髪入れずにチャレンジしてみましょう。
もし仮に失敗したとしても、車は自家用車にすれば良いし、失うものは実質ほぼゼロに近いです。
今の本業を辞めてとなると、それはリスクかも知れませんが、まずは空き時間での副業というカタチでも始めてみてはどうかなと思います。
まとめ
軽トラ起業で絶対に成功する!
どんな起業でもそうですが、まずは成功できるイメージがなければ起業しない方が良いです。
今の日本の軽貨物運送事業の抱える課題から、これから需要がいくらでもあるというのは明らかで、こんなに成長を見込める業界はないと思いますし、何より低予算、ほぼノーリスクで始められる事業というのが魅力ですよね。
そういう意味では軽トラ起業は、かなり確実性の高い起業法であると断言できますね。
ボクも現在は、通販業界の端くれで働いている人間なので、運送業の重要性は日々感じております。
未だに、ブラックなイメージがつきまとう業界ではありますが、軽貨物運送事業を地味でカッコいい仕事にしていけたらなと思います。
次回は、もう少し具体的な、軽貨物運送事業の仕事内容などを検討していきましょう。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。